「殺し屋1」と「ホムンクルス」の山本英夫先生が描く短編マンガ
今はアンテナがスピリチュアルに向いているようで、どうも書く内容が偏ってしまいます。
勝手に「読むスピリチュアル漫画」に分類している「殺し屋1」と「ホムンクルス」の作者である山本英夫先生の「さよなら身体」を紹介します。
短編マンガですぐに終わってしまうのですが、メッセージ性は強く
「身体を持って生まれる前は何だったのか」「身体を失った後はどうなるか」を描いていると勝手に解釈しています。
精子と卵子がくっついた時の記憶を持たないように、ある程度の脳が形成され、身体をコントロールするようになると記憶や自我が生まれ、言語を操るようになると今度は脳内でおしゃべりを始めます。
その後80年ほどの時間が経過すると、それらはあやふやになっていき、元あった状態に戻るのでしょう。
残った身体は焼かれ、煙となり雲となり、雨となり植物となり、動物の中に入り込み…
身体の区切りのあやふやさを再認識させてくれるマンガです。
殺し屋1とホムンクルスも示唆に富んでいて、この2つも大好きな作品です。